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2025-09-28 22:22:00

【東洋医学☯️と睡眠💤】

東洋医学と睡眠 - 陰陽の調和から考える

 

 

私たちの睡眠💤は、東洋医学の根本概念である「陰」と「陽」と深く関わっています。

 

『黄帝内経・素問』(中医書)には…

「陽気尽くせば臥す、陰気尽くせば寤む」と記されており、体の中の陰陽の消長に従って、昼は陽気が盛んで活動し、夜は陽気が減り陰気が優位になって眠る、という昼夜のリズムを説明している表現です☝️

 

 

 ※ 陰陽消長とは…

陰と陽が互いに増えたり減ったりしながら、全体のバランスを保つことをいいます。どちらかが多すぎたり少なすぎたりすると、体調や自然のバランスが崩れる、という考え方です。

 

 

陰陽と睡眠の関係

 

 

  • 朝、昼(陽):太陽が昇り、体は活動に適した状態になります。気血が体表や四肢に巡り、外向きの働きが活発になります🏃‍♀️
  • 夜(陰):日が暮れると陰が盛んになり、陽気は内に収まり、心身は静かに休養へと向かいます🛏️

 

 

つまり、眠ることは「陽が収まり、陰に帰る」ことを意味します。

 

 

睡眠の不調と陰陽の乱れ

 

 

  • 寝つきが悪い/眠りが浅い
     → 陽気が収まらず、心神が安らがない
  • 夜中に何度も目が覚める
     → 陰が不足し、陽を抱えられない
  • 朝すっきり起きられない
     → 陽気の発動が弱く、脾腎の不足や痰湿の停滞が関与。

 

 

 

東洋医学的な改善のヒント

 

 

  1. 寝る前は陰を養う行動を
     ・強い光や刺激を避け、心を落ち着ける。
     ・温かいお茶や深呼吸で気を静める。
  2. 昼はしっかり陽を巡らせる
     ・軽い運動や太陽の光を浴びることで、陽気を充実させる。
     ・活動と休養のメリハリをつける。
  3. 鍼灸や養生で陰陽のバランスを整える
     ・不眠傾向の方には「心腎」を調える経穴を用いて、心神を安定させる。
     ・倦怠や過眠傾向の方には「脾胃」を整える。
    (脾胃がしっかり働くと、体の中の陽(活動のエネルギー)が生まれやすくなる。

 

 

 

🌿 睡眠は「単なる休養」ではなく、陰陽の切り替えそのものです。

もし眠りに不調を感じている方は、陰陽のバランスが崩れているサインかもしれません。鍼灸や日常の工夫で、その調和を取り戻すお手伝いができます☺️