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2025-11-17 22:08:00

東洋医学と経絡とは?

🔹 東洋医学と経絡とは?

 

東洋医学では「身体は気(エネルギー)と血(栄養・潤い)がめぐることで健康が保たれる」と考えます。

 

その“気血の通り道”こそが 経絡(けいらく)

 

 

🔹 経絡は「身体の中の見えない循環システム」

 

・血管が血液を運ぶように神経が刺激を伝えるように…

🌟経絡は “気と血” を全身に巡らせる役割りがあります!

 

 

しかも…

臓腑(内臓)と体表(ツボ・皮膚・筋肉)をつないでいます✨

 

→ 内臓が弱れば、特定部位に痛みや冷えが出る

→ 逆に体表を刺激すれば、内側の働きが改善する

 

 

これが鍼灸の基盤☝️

 

 

🔹 経絡の働き

 

気血をめぐらせる(循環)

 

臓腑と身体表面をつなぐ(連絡)

 

体を守る(防御)

 → 衛気が皮膚を守り外邪から守る

 

身体を統合する(調整)

 → 自律神経・ホルモンバランスにも関与

 

 

 

 

🙌

🔹 経絡の異常はどう出る?

 

たとえば…

 

◆ 胃の経絡の気が滞ると…

→ 胃の不快・ゲップ

→ 膝〜すねに張り・痛み

 

◆ 肝経が滞ると…

→ イライラ・生理痛・目の症状

→ 下腹〜内ももにツッパリ

 

などなど。

 

中医学の有名な言葉で、こんな言葉があります🦻

 

■ 不通則痛(ふつうそくつう)

 流れなければ痛む

 

■ 不栄則痛(ふえいそくつう)

 栄養が足りなければ痛む

 

 

 

 

🔹 鍼灸が効く理由(経絡観から)

 

ツボは経絡上の“気血の出入口”鍼や灸でそこを調整することで経絡の流れが調います。

すると臓腑・自律神経・筋緊張が変わり、少しずつ身体が調ってくるイメージです。

 

 また…

🔹 経絡には「臓腑の名前」がついています

 

例えば … 胃経・肺経・大腸経など

 

 

 

🔹 なぜ… 臓腑の名前がついてるの??

 

 ・経絡は臓腑とつながっているから☝️

 

 

経絡は、必ず「対応する臓腑」に帰属します🧐

 

・肺経は肺の働きと、胃経は胃の働きとリンクしてることが多いです📚

 

 

 

 

 ※経絡に異常があれば臓腑にも影響する。  

    逆に、臓腑に異常があると経絡に反応がでてきます。

 

 

◆ 肝経の滞り → イライラ・生理痛

◆ 脾経の弱り → 食欲不振・倦怠感

◆ 胃経の熱 → 胃痛・口の乾き・膝の痛み

     などなど。

 

 

鍼灸治療が、 「全身治療」になるのは経絡が全身をつないでいるからなんですね☝️

 

 

 

 

 

 

2025-11-15 17:28:00

五行でひもとく「感情と身体のつながり」

東洋医学では、身体とこころはひとつの流れとして働いていると考えます。

 

その中心となるのが 五臓(肝・心・脾・肺・腎) と、それを取り巻く 五行(木・火・土・金・水) の関係です。

 

五臓は、それぞれの感情、器官、そして全身の働きと深く結びついています。

どれかひとつが弱ると、まるでドミノのように他の臓にも影響が広がっていきます。

 

 

今回は「感情」と「臓腑」と「五行」のつながりを、わかりやすく紹介します。

 

 

🌳 肝(木)と怒り:イライラ・緊張との関係

 

● 肝の感情

 

怒り、イライラ、緊張、ため込み。

 

● 関係する器官

 

目・筋・腱・爪・側頭部・胸脇(みぞおち〜脇のあたり)。

 

肝が弱ると、

・肩こり、頭痛

・目の疲れ、視界のかすみ

・胸の張り、ため息

などが出やすくなります。

 

● 五行のつながり

 

五行では肝は「木」。木は「土(脾)」を押さえる働きがあります。

そのためストレスや怒りが強くなると、

→ 胃腸(脾)を弱らせてしまい、胃もたれ・食欲不振・だるさ につながります。

 

 

🔥 心(火)と落ち着き:心の安定・睡眠・集中

 

● 心の感情

 

落ち着かなさ、不安、興奮、喜びすぎ。

 

● 関係する器官

 

舌・血脈・顔色・睡眠リズム。

 

心が弱ると、

・多夢・不眠

・動悸

・ザワザワした感じ

・集中しにくい

といった変化が出ます。

 

● 五行のつながり

 

心は「火」。火は「金(肺)」を弱らせやすい性質があります。

そのため心が不安定になると、

→ 呼吸が浅い・メンタルが落ちる といった肺の症状に波及します。

 

また、火は「水(腎)」にコントロールされているので、

→ 心が弱ると腎(生命力)の支えも低下します。

 

 

🌏 脾(土)と考えすぎ:胃腸と気力

 

● 脾の感情

 

心配、思い悩む、考えすぎ。

 

● 関係する器官

 

胃腸・四肢の筋肉・唇・消化吸収・気血の生成。

 

脾が弱ると、

・胃もたれ、食欲の波

・だるさ

・集中力低下

・むくみ、重だるさ(湿がたまる)

が出やすくなります。

 

● 五行のつながり

 

脾は「土」。土は「水(腎)」の働きをコントロールします。

しかし脾が弱ると湿をさばけず、

→ むくみ・冷え・疲れやすさ と腎にも負担がかかります。

 

さらに「木(肝)が土(脾)を剋する」ため、

→ ストレスで胃を壊すのは中医学的にも理にかなっています。

 

 

🌬 肺(金)と悲しみ:呼吸と免疫

 

● 肺の感情

 

悲しみ・憂い・ため息。

 

● 関係する器官

 

鼻・呼吸・皮膚・免疫・大腸。

 

肺が弱ると、

・息が浅い

・落ち込みやすい

・風邪をひきやすい

・便秘/下痢

などが起こります。

 

● 五行のつながり

 

肺は「金」。金は「木(肝)」を抑えてバランスを取ります。

しかし肺が弱ると、

→ 肝のイライラや緊張が強くなりやすい という連鎖が起こります。

 

また肺は腎(水)から“気を引き上げてもらう”ので、

→ 肺が弱いと疲れやすさや呼吸の弱さにもつながります。

 

 

💧 腎(水)と不安:生命力・冷え・ホルモン

 

● 腎の感情

 

不安、恐れ、焦り、決断力低下。

 

● 関係する器官

 

耳(聴力)・骨・歯・腰・膝・生殖・ホルモン・老化。

 

腎が弱ると、

・不安感

・冷え

・腰の重だるさ

・白髪・抜け毛

・夜間尿

・むくみ

などが出やすくなります。

 

● 五行のつながり

 

腎は「水」。水は「火(心)」を抑えてバランスを取ります。

腎が弱ると、

→ 心(メンタル)が不安定になりやすい/不眠になりやすい。

 

また、水は木を生むため、

→ 腎が弱いと 肝(木)の気も弱り、イライラや月経痛 に影響します。

 

 

🌿 まとめ:感情は“身体からのサイン”

 

東洋医学では、感情を「気持ちの問題」とは捉えません。

臓腑 → 器官 → 感情 → 五行バランス が連動して動く“身体のサイン”として見ます。

 

身体が整えば、

・呼吸が深くなる

・睡眠が整う

・気持ちが落ち着く

・余裕が戻る

など、こころも自然に整っていきます。

 

ぜひ、日々の小さなケアで身体を整えてみてくださいね🌿

 

もちろん、鍼灸オススメです☺️

2025-11-01 06:33:00

冬は腎をいたわる季節!陰陽・気血で考える寒さ対策

冬になると、足腰が冷える、疲れやすい、腰がだるい、夜トイレが近い…

 

 

こんな症状はありませんか?

中医学では、冬は「腎」をいたわる季節。腎は生命のエネルギーの源で、骨・髪・耳・生殖など、体の根本的な健康に関わります。

 

 

1. 冬と陰陽の関係

•冬は自然界で ❄️陰が増え☀️陽が閉じる季節

 

•体も同じように 陽気を内に蓄え、外の寒さから守る 必要があります🧘

 

•陽気が不足すると、冷えや疲労、腰膝のだるさ、夜間頻尿などが出やすくなります

 

 

2. 冬と気血の関係

•気✨(エネルギー)は体を温め、血は栄養を運びます

 

•❄️寒さで陽気が不足すると、気の巡りが滞り血も冷えやすくなり… 結果、手足の冷え、腰のだるさ、疲れやすさが出やすくなります。

 

•冬は 血を養い、気を補うこと が養生の基本です。

 

 

3. 腎と冬の関係

•冬は「腎」を補う季節

 

•腎の精(エネルギー)を守ることで、寒さに負けない体を作る。

 

•腎は骨や髪、耳、生殖機能、腰膝の力にも関係があります。なので、腎が弱ると、冷えや疲労、耳鳴り、腰膝のだるさなどが起こりやすくなると言われています😣

 

冬=腎の季節

中医学の五行理論で、五季と五臓は対応します

 

・春:肝

・夏:心

・長夏(初夏/梅雨):脾

・秋:肺

冬:腎 

 

• 冬は自然界が閉蔵の状態で陽気が内に蓄えられます。人体も陽気を内に蓄え、腎精を守ることが重要とされます(黄帝内経・素問より)

 

 閉蔵:冬に体や心を 守り・蓄える 中医学的な考え方です。

 

 

 

 

4. 冬の養生法(実践編)

1. 体を温める

•足腰・お腹・手を冷やさない

•入浴♨️や温かい飲み物🍵で陽気を補う。

 

2. 食事で補う

•腎を温め、気血を補う食材:黒豆・クルミ・山芋・羊肉・鮭など。

(身体を冷やす食材は⚠️)

 

•塩味を少量加えると腎を守りやすい

 

3. ゆったり動く

•寒さで体が固まりやすいので、散歩や軽いストレッチ🧘で気血を巡らせる🚶

 

4. 休養と睡眠

•夜は早く寝て💤体の陰陽バランスを整える

昼寝は短時間なら体を休めるのに効果的

(睡眠は特に大切☝️)

 

 

また…

 

冬と精神面(中医学的観点)も同様に😮‍💨

• 冬は 内向きの季節。自然界が閉じこもるように、心も内に向かいやすくなります🫩

 

•中医学で腎は 恐怖や不安の感情 とも関連☝️

 

•腎が弱ると、夜眠れない、気分が沈む、ちょっとしたことで不安になるなど…。

 

•腎を養うことで、落ち着きや精神の安定にもつながる。

 

•精神的な養生も 腎の養生と同じく「体を温め、気血を整える」 が基本になります!

 

 

 

まとめ

• 冬は 陰が増え陽が閉じる季節☯️

• 陽気を内に蓄え、腎をいたわる ことが大切

• 気血を補い、冷えや疲労を防ぐことで、

🌸春に向けた体の準備もできます🌱

 

 

💡足腰を温め、温かい食事、適度な運動、早寝で冬の養生を実践しましょう☝️

2025-10-18 13:18:00

ストレスと鍼灸

現代社会では、仕事や人間関係など、日々さまざまなストレスにさらされています😥

その中で、感情を抑え込んだり、我慢を続けていると、心と体をめぐる「気(エネルギー)」の流れが少しずつ滞っていきます☝️

 

このような状態が長く続くと、心や体に負担がかかり、イライラ😡・不安😞・胸のつかえ・喉のイガイガ・胃の不快感など、さまざまな不調としてあらわれます。

 

 

東洋医学(中医学)では、こうしたストレスによって「肝」の働きが滞り、気の流れが悪くなった状態「肝鬱気滞(かんうつきたい)」といいます。

 

 

🍃 肝(かん)は「気のめぐり」を司る臓

 

肝は、体の中で「気(エネルギー)」の流れをスムーズに保つ働きを担っています。

しかし、ストレスが続くと肝の働きが乱れ、気が滞りやすくなります。

逆に、肝に負担がかかることをしても、気が滞ることになってしまいます。

 

 

その結果として、次のような症状があらわれます👇

・イライラ・ため息・怒りっぽい

・肩こり・頭痛・めまい

・胃の不調・便秘や下痢

こうした症状は、肝気が滞ったサインです。

 

 

🌼 肝鬱気滞が長引くと…

 

気の滞りが続くことで、体のどこに負担が出るかによって症状が変わります。

熱がこもるタイプ:怒りっぽくなる、顔が赤くなる、目の充血

胃腸に影響するタイプ:食欲不振、軟便や便秘、疲れやすい

女性に多いタイプ:月経不順、月経痛、冷え

 

その他、さまざまな症状につながります。

 

 

🪡 鍼灸でできること

 

鍼灸では、気の通り道(経絡)にあるツボを使い、滞っている気の流れをやさしく整えていきます。

 

刺激を通して「体の緊張」がゆるみ、

「心のこわばり」も自然とほどけていきます。

 

 

🍃 早めのケアが大切

心と体はつながっています。

 身体の巡りを整えることが、心の安定にもつながります。

 

気の滞りが長引く前に、整えることが大切  

 心も体ものびやかに動けるよう、早めのケアがおすすめです。

 

 

 

🌸まとめ

 

肝鬱気滞は、心と体の両方に現れる“気の滞り”です。

鍼灸では、やさしい刺激で気の流れを整え、

本来の“のびやかで穏やかな自分”を取り戻すお手伝いをします。

2025-10-09 17:57:00

甘い物🍰と東洋医学

みんな大好き… 甘い物🎂


『甘いものと、東洋医学📚』


私たちの生活に欠かせない「甘味」。
東洋医学では、味も大切な「薬」として考えられてきました。

中医学では、食べ物の味を「五味」と呼びます。
・酸(すっぱい)       肝に入る

・苦(にがい)        心に入る

・甘(あまい)        脾に入る

・辛(からい)        肺に入る

鹹(しおからい) 腎に入る

この中で「甘」は、脾胃(=消化吸収をつかさどる臓腑)と深く関わりがあります。



✨甘味の働き✨

中医書には「甘味は緩(ゆる)め、中(なか)を補い、気を和す」とあります。
つまり甘味は、体をゆるめ、消化器を助け、気持ちを落ち着ける作用があると考えられてきました。

そのため、古代からお粥や小豆など、ほんのり甘い食べ物は「養生食」として重視されてきました。

しかし、同じ中医書には「多食甘則脾気損」とも記されています。
甘味の取りすぎは、かえって脾胃を弱らせるよ…ということです☝️

脾が弱ると…

・だるい、だる重い、スッキリしない

・むくみやすい

・胃もたれ・食欲低下・食べたくない

・下痢しやすい

といった症状が出やすくなります。



また、現代に多い「砂糖やお菓子」の強い甘さは本来の自然な甘味とは異なり、気血の巡りを滞らせ、痰湿(たんしつ)という余分な水分や脂肪のもとをつくります。



甘味は本来「養生」にも役立つ大切な味。
ただし「ほどよく、自然な甘味を楽しむ」ことが養生の知恵といえます。



身体にやさしい甘さを選ぶことで、脾胃を健やかに保つことができます📚

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