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2025-10-06 19:04:00

今日は中秋の名月🌕

🌕 月と中医学 ~体と心のリズムを整える~

 

中医学では、「人は自然の一部」と考えます。

昼と夜、季節の変化、そして月の満ち欠けと、

自然のリズムは、私たちの体や心に深く関係しています。

 

 

🌞 陰陽と月の関係

 

自然のリズムを理解する基本は「陰陽」です

 

太陽=陽:あたたかく、動き、外に向かう力

月=陰 :しずかで、冷たく、内に向かう力

 

月はこの「陰」を象徴し、体の中では「陰血(いんけつ)」の働きをあらわします。

 

 

※陰血(いんけつ)とは?

 

陰血とは、単なる血液ではなく、

 

体をうるおし、栄養を与え、心を落ち着かせる力を持つ血と体の水分(津液)のことです。

 

つまり、「血」+「体の水分」=「陰血」

陰血がしっかりしていると、肌や髪にうるおいがあり、心も安定。逆に足りないと、肌の乾燥、不眠、イライラ、のぼせなどが出やすくなります。

 

 

🌙 月のリズムと体の関係

 

古典『黄帝内経』には、「陰陽は天地の道なり、万物の根本なり」とあります。

月の満ち欠けも、この陰陽のリズムを表しています。

 

私たちの体も、このリズムに影響を受けながら、バランスを保っています。

 

 

🌗 月のサイクルと体のケア

月の状態

体の状態

ケアのポイント

🌑

新月

気血の流れがゆるやかで疲れやすい

睡眠をしっかりとる・温かい食事で体を養う・静かに過ごす

(休む)

🌓

上弦

消化や吸収が良く、活動しやすい

軽い運動・朝の活動を意識・外気に触れる

(活動開始)

🌕

満月

気血が充実し、感情が高ぶりやすい

深呼吸などで心を落ち着ける・ゆったり過ごす

(活動ピーク・感情高ぶる)

🌗

下弦

代謝が落ち、冷えやむくみが出やすい

体を温め、ストレッチや入浴で巡りを整える

(体と心を整え、静める)

 

新月とは…

月が太陽と同じ方向にあって地球から見えない状態のこと。

 

中医学の視点では…

※新月

外は静か、内では新しい動きが始まり、

陰の静けさと陽の芽生えが共存してる時期

※上弦

陽が増え、活動エネルギーが高まる時期

 満月

外では陽が極まり活動が盛ん、内では陰血が満ち、感情や気血の動きが強くなる時期

※下弦

陽が衰え、陰が増えて体が静まる時期

 

 

💡なるほど🧐

だから、鬼滅の刃の上弦の鬼って強いってことなのか…。 

 

 

 ー まとめ ー

 

月は「陰血」を司り、体をうるおし(栄養・滋潤)、心を落ち着かせ(精神の安定)、陽を鎮め、陰を養います。

 

中医学で月を観るとは、

「自然と調和して、体と心の陰陽を整える」ということになります。

 

🌕 月は体を養い、心を安らげる『陰のエネルギー』

太陽(陽)が体を動かす力なら、月(陰血)は体と心をしずかに支える力です☝️

 

 

※ 新月 → 上弦 → 満月 → 下弦 → 次新月までが、約7日ごとに「陰陽の転換」が起こっていると考えられています。

(29.5日で一巡)