めまいを東洋医学の視点から考える😵💫
🌿 東洋医学では「めまい」をどう考える?
東洋医学では、めまいは「眩暈(げんうん)」などと表現されます。
昔から、
🔸 めまいには「痰」が関係する
🔸 「肝」の働きが関係する
🔸 身体を養う「気」や「血」が不足して起こる
など、さまざまな状態が考えられてきました。
つまり、
「めまいだから、このツボ」
と単純に決めるのではなく、
なぜその人にめまいが起きているのか?
を考えることが大切です。
⸻
① 🍚 気や血が不足しているタイプ
疲れやすい、食欲が落ちている、顔色がすぐれない、動くとめまいが強くなる……。
このような場合は、身体を支える「気」や、身体を養う「血」が不足している可能性を考えます。
東洋医学では、食べたものから気血を作り出す働きに
「脾(ひ)」が深く関係すると考えます。
こんな症状がないかも確認します👇
・食欲がない
・食後に眠くなる
・疲れやすい
・胃がもたれる
・軟便になりやすい
身体を養う力が不足すると、頭部まで十分に栄養を届けられず、
ふわふわするようなめまいにつながることがあります。
⸻
② 💧 痰や湿がたまっているタイプ
東洋医学でいう「痰」や「湿」は、単に喉にからむ痰だけを意味するものではありません。
身体の水分代謝がうまくいかず、余分なものが停滞している状態も
「痰湿(たんしつ)」と考えます。
このタイプでは、
・頭が重い
・身体がだるい
・胃がムカムカする
・吐き気がある
・胸やみぞおちがつかえる
・天気が悪い日に調子が悪い
などを伴うことがあります。
☁️
「頭の中に霧がかかったような感じ」
「身体が重くてスッキリしない」
というめまいでは、こうした状態も考えていきます。
⸻
③ 🌿 肝の働きが乱れているタイプ
東洋医学の「肝(かん)」には、
気の流れをスムーズに保つ働きがあると考えられています。
ストレスや緊張、睡眠不足などが続き、肝の働きが乱れると、
・頭痛
・イライラ
・首や肩の緊張
・のぼせ
・耳鳴り
・めまい
などが一緒に出ることがあります。
特に、
⚡ 忙しい時
⚡ 精神的な負担が強い時
⚡ 睡眠不足が続いた時
に症状が悪化する場合には、身体の緊張や気の巡りも確認します。
⸻
④ 🌙 腎の弱りが関係することも
東洋医学では「腎(じん)」は、
加齢や成長、身体の土台となる力などと深く関係すると考えます。
そのため、
・耳鳴り
・足腰のだるさ
・夜間頻尿
・疲れやすい
・年齢とともにめまいが増えてきた
といった場合には、腎の状態も考えます。
ただし、実際の身体では一つの原因だけではなく、
「脾が弱って気血が不足している」
+
「痰湿がたまっている」
など、いくつかの状態が重なっていることも少なくありません。
⸻
🪡 同じめまいでも治療方法は同じではありません
例えば、
「食欲がなく、疲れるとふわふわする人」
「頭が重く、吐き気を伴う人」
「ストレスが強く、頭痛や耳鳴りを伴う人」
では、同じめまいでも身体の状態は違います。
鍼灸では、症状だけでなく、
🔹 脈
🔹 舌
🔹 お腹
🔹 背中の緊張
🔹 身体の冷えや熱
🔹 胃腸の状態
🔹 睡眠
などを確認しながら、その方に合った施術を考えていきます。
そのため、
使用するツボ(経穴)や刺激量も一人ひとり異なります。
⸻
⚠️ めまいはまず医療機関での確認が大切です
めまいの中には、耳の病気だけでなく、脳や心臓などの病気が関係しているものもあります。
特に、
⚠️ 突然の激しいめまい
⚠️ 強い頭痛
⚠️ ろれつが回らない
⚠️ 手足のしびれや麻痺
⚠️ 歩くことが難しい
⚠️ 意識がおかしい
といった症状を伴う場合には、
鍼灸よりも先に医療機関を受診してください。
また、めまいを繰り返している場合にも、一度医療機関で原因を確認しておくことは大切です。
坐骨神経痛は東洋医学でどう考える?🧐
坐骨神経痛は東洋医学でどう考える?
お尻から脚に広がる痛みやしびれと「経絡」の関係👨⚕️
「お尻から脚の後ろが痛い」
「太ももの外側がしびれる」
「長く座っていると脚までつらくなる」
このような症状で、
坐骨神経痛(ざこつしんけいつう) と言われることがあります。
※坐骨神経痛は病名そのものではなく、腰からお尻、脚にかけて現れる痛みやしびれなどの症状の総称です。
原因には、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、さまざまなものがあります。
こうした症状を見る時には、
「どこが痛いか」だけでなく、「どのようなラインに症状が出ているか」
も大切な手がかりになります。
⸻
🌿 身体をつなぐ「経絡」
東洋医学では、経絡(けいらく)は気や血が全身を巡るための通り道と考えられています。
経絡は身体のさまざまな場所をつなぎ、腰・お尻・太もも・ふくらはぎ・足先へと続くものもあります。
そのため、腰やお尻から脚へ広がるような症状では、
どの経絡のラインに沿って痛みやしびれが出ているのか
を見ることも身体の状態を知る手がかりになります。
⸻
🦵 症状が出る「ライン」は人によって違います
同じ坐骨神経痛でも、症状の出る場所は人によって違います。
🔹 お尻〜太ももの後ろ〜ふくらはぎ後面
このラインは、
膀胱経(ぼうこうけい) の走行と重なる部分があります。
🔹 お尻〜太ももの外側〜下腿外側
こちらは、
胆経(たんけい) の流れと重なる部分があります。
このように、症状がどこからどこまで続いているのかを確認し、経絡の流れと重ねて身体を見ていきます。
ただし、
坐骨神経の走行=経絡
という意味ではありません。
西洋医学で考える神経と、東洋医学で考える経絡は別のものです。
それぞれの視点から身体を見ることが大切です。
⸻
🔍 「痛い場所」と「原因の場所」が同じとは限りません
例えば、ふくらはぎに痛みやしびれがあっても、問題がふくらはぎだけにあるとは限りません。
腰やお尻の筋肉が強く緊張していたり、身体の使い方によって一部分に負担が集中していたりすることもあります。
そのため施術では、
🪡 腰
🪡 お尻
🪡 太もも
🪡 ふくらはぎ
🪡 足
など、症状の出ている場所だけでなく、その周囲の状態も確認します。
そして、症状のある場所から離れたツボを使うこともあります。
⸻
🪡 腰が痛いのに、なぜ足に鍼をするの?
「腰が痛いのに、なんで足に鍼をするんですか?」
と疑問に思われる方もみえます。
経絡は身体のさまざまな場所をつないでいるため、症状のある場所だけではなく、同じ経絡上にある別の経穴(ツボ)を使うことがあります。
例えば、腰やお尻に症状があっても、膝の裏やふくらはぎ、足首周辺のツボを選ぶことがあります。
痛い場所だけに刺激をするのではなく、
経絡を通した身体のつながりを利用して施術するという考え方です。
⸻
🚶♂️ 「いつ痛むのか」も大切です
坐骨神経痛では、症状が出るタイミングにも違いがあります。
・長く座っていると痛む
・立ち上がる時につらい
・歩くとだんだん痛くなる
・朝起きた時がつらい
・夜になると痛む
・動いている方が楽
・温めると楽になる
などです。
同じ場所が痛くても、
どういう時に強くなり、どうすると楽になるのか
によって身体の状態は違います。
こうした症状の変化も、施術を考えるうえで大切な手がかりになります。
⸻
🌱 少し良くなった時こそ無理をしない
施術を受けたあとや数日たって、
「痛みが少し楽になった」
「しびれが減った」
「動きやすくなった」
と感じることがあります。
ただ、
症状が軽くなったからといって、身体が完全に回復したとは限りません。
少し楽になったことで、
・いつもより長く歩く
・重い物を持つ
・仕事を頑張りすぎる
・運動を急に再開する
など、つい無理をしてしまい、
また痛みやしびれが戻ってしまう方もいます。
特に、強い症状が続いていた後は、身体がまだ負担に耐えきれないこともあります。
そのため、
🌿 無理に動きすぎない
🌿 長時間同じ姿勢を続けない
🌿 痛みが出る動きを繰り返さない
🌿 少しずつ活動量を戻していく
ことも大切です。
「少し楽になった=すぐ元通り」ではなく、身体の状態を見ながら少しずつ戻していく。
症状を繰り返さないためにも大切なポイントです。
ーーーー
⚠️ 医療機関での確認が必要な場合もあります
※症状が急に強くなった場合や、普段と違う強い症状がある場合は、まず医療機関での確認をおすすめします。