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2026-08-08 16:45:00

東洋医学の『臓腑』って、内臓のこと?

東洋医学の「臓腑」と現代医学の「臓器」は、少し考え方が違います🌿

 

鍼灸院でお身体の状態についてお話ししていると、

 

「脾の働きが少し弱っていますね」

 

「腎の力が少し低下しているように感じます」

 

「肝の働きが少し乱れていますね」

 

などとお伝えすることがあります。

 

 

そんなとき、

 

「脾臓が悪いってことですか?」

 

「腎臓に何か問題があるんですか?」

 

と心配される方もいらっしゃいます。

 

 

でも、東洋医学でいう「肝・心・脾・肺・腎」と、現代医学でいう肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓は、同じ名前でも捉えている範囲が少し違います。

 

ここ、ちょっとややこしいですよね😊

 

 

今日は、その違いをできるだけ分かりやすくお話ししてみようと思います。

 

 

 

現代医学では、臓器の構造や働きを詳しくみます。

 

現代医学では、

 

・心臓が血液を全身へ送り出す

・肺で酸素と二酸化炭素を交換する

・胃や腸で食べ物を消化・吸収する

・腎臓で血液をろ過して尿をつくる

 

など、それぞれの臓器の構造や働きを詳しくみていきます。

 

必要に応じて血液検査や画像検査などを行い、身体や臓器に異常がないかを調べることもできます。

 

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一方で、東洋医学は少し見方が違います🌿

 

 

東洋医学の「臓腑」は、身体の働きを広く捉えます

 

東洋医学では、臓器そのものだけを見るのではなく、

 

身体の中で起きているさまざまな働きや変化を、ひとまとまりとして考えていきます。

 

 

その代表的なものが、

 

肝・心・脾・肺・腎

 

という「五臓」です。

 

 

たとえば、東洋医学の「脾」。

 

東洋医学の「脾」は、脾臓だけを指すわけではありません。

 

東洋医学の「脾」と現代医学の「脾臓」は、名前は同じですが、捉えている範囲が異なります。

 

東洋医学では「脾」は、脾臓という一つの臓器だけではなく、

 

食べたものを消化・吸収し、そこから身体を動かしたり、頭で考えたり、内臓が元気に働いたりするために必要なエネルギーや血(気血)をつくる働きに深く関係すると考えます。

 

また、身体の中の水分の巡りにも関係すると考えられています。

 

 

そのため東洋医学では、

 

・疲れやすい

 

・身体がだるい

 

・食後に眠くなる

 

・身体が重い

 

・むくみやすい

 

・食欲が安定しない

 

などの変化を、「脾」の状態と関連づけて考えることがあります。

 

だからといって、

 

「脾が弱っている=脾臓に病気がある」

 

という意味ではありません。

 

 

 

「腎」も、腎臓だけではありません。

 

東洋医学の「腎」も同じです。

 

現代医学の腎臓は、血液をろ過して尿をつくるなど、とても大切な働きをしています。

 

一方、東洋医学の「腎」は、それよりも広く、

 

・成長や発育

 

・年齢による身体の変化

 

・生殖

 

・骨や歯

 

・耳

 

・排尿

 

・身体を温める働き

 

・身体を潤す働き

 

などにも関係すると考えます。

 

 

そのため、

 

「最近、足腰が弱くなってきた」

 

「夜中にトイレへ行く回数が増えた」

 

「耳鳴りが気になる」

 

「冷えやほてりを感じる」

 

など、いくつかの身体の変化を合わせながら「腎」の状態を考えることがあります。

 

もちろん、これも

 

「腎が弱っている=腎臓が悪い」

 

という意味ではありません😊

 

 

 

「肝」も、肝臓だけを見ているわけではありません。

 

東洋医学の「肝」も、とても特徴的です。

 

東洋医学では「肝」は、身体の中の「気」をスムーズに巡らせる働きや、血との関係、精神的な緊張などにも関わると考えます。

 

 

そのため、

 

・イライラしやすい

 

・緊張すると身体に力が入る

 

・首や肩が張りやすい

 

・胸やお腹がつかえる感じがする

 

・ストレスによって体調が変わる

 

・生理前になると身体や気分に変化が出る

 

などの状態を、「肝」と関連づけて考えることがあります。

 

 

ですから、血液検査で肝臓の数値に問題がなくても、東洋医学では「肝の働きが少し乱れている」と考えることがあります。

 

 

 

同じ名前でも、見ている範囲が違います。

 

このように、

 

「肝」=肝臓

「心」=心臓

「脾」=脾臓

「肺」=肺

「腎」=腎臓

 

と、そのまま一対一で置き換えて考えることはできません。

 

東洋医学では、臓器そのものだけではなく、

 

その臓腑に関係する身体の働きや変化を、もっと広い範囲で見ている

 

というイメージです🌿

 

 

 

だから鍼灸院では、いろいろなことをお聞きします😊

 

鍼灸院で、

 

「よく眠れていますか?」

 

「食後に眠くなりませんか?」

 

「お通じはどうですか?」

 

「身体は冷えますか?」

 

「汗はかきますか?」

 

「最近ストレスはありませんでしたか?」

 

など、

 

「それ、今の症状と関係あるの?」

 

と思うようなことまでお聞きすることがあります。

 

また、舌や脈、お腹の状態、身体の張りや緊張などを確認することもあります。

 

 

これは、一つの症状だけを見るのではなく、

 

身体の中で今どんな変化が起きているのか?

 

を考えていくためです。

 

 

たとえば、同じ「疲れやすい」という症状でも、

 

食後に強く眠くなる人もいれば、夜ぐっすり眠れない人もいます。

 

身体が冷えている人もいれば、反対にほてりを感じている人もいます。

 

同じ症状でも、身体の状態は人それぞれなんです。

 

 

 

東洋医学には、東洋医学ならではの身体の見方があります🌿

 

「脾が弱っています」

 

「腎の力が少し低下しています」

 

「肝の働きが少し乱れています」

 

こんなふうに言われると、最初は少しびっくりするかもしれません。

 

 

でも、それは必ずしも

 

「脾臓が悪い」

 

「腎臓に病気がある」

 

「肝臓が悪い」

 

という意味ではありません。

 

 

東洋医学では、身体に起きている一つひとつの変化を別々に考えるだけではなく、

 

「身体の中で、今どんなことが起きているんやろう?」

 

と、全体のつながりを考えていきます。

 

 

これが、東洋医学の面白いところの一つやと思っています😊

 

 

こうした考え方を少し知っていただくと、

 

「肩こりなのに、どうして足に鍼をするんだろう?」

 

 

「胃の調子の話なのに、どうして睡眠のことまで聞くんだろう?」

 

 

そんな鍼灸治療の「なんで?」も、少し分かりやすくなるかもしれません🌿