🍺夏のビール疲れが秋に出る? 🍺
夏のビール🍺疲れが秋に出る?
― 東洋医学の視点からー
夏は冷たいビールがおいしい季節です。
しかし、東洋医学の観点では「夏の飲みすぎ」が秋の不調につながることがあります。
☀️夏のビール🍻と「湿」「熱」
中医学では、ビールの飲みすぎは次のような影響を与えると考えます。
- 冷たい性質 → 脾胃を冷やし、消化機能を弱める
- アルコールの性質 → 陽熱を生み、体内に「熱」をこもらせる
- 過剰な水分 → 脾の運化を妨げて「湿(余分な水分)」がたまる
この結果、体には「湿」と「熱」が同時に停滞しやすくなります。
『黄帝内経・素問』には、
「湿は重濁をもって性となし、熱は上炎をもって性となす」
とあり、湿は重だるさや停滞感を、熱は上へこもる症状を引き起こすとされています。
「湿熱」が残ると起きやすい症状
湿と熱が体に残ると、次のような不調につながります。
- 身体のだるさ、倦怠感
- むくみや重だるさ
- 胃もたれ、食欲不振
- のどの渇き、口苦
これはまさに「湿熱内蘊(しつねつないじゅん)」と呼ばれる状態です。
秋に出やすい症状 ― 乾燥との相乗作用
秋は空気が乾燥し、五臓の「肺」が影響を受けやすい季節。
夏に残った「湿熱」に乾燥が加わると、次のような症状を引き起こすことがあります。
- 便秘
- 乾いた咳
- 肌荒れや乾燥
- 疲れやすさ
つまり「夏のビール疲れ」が「秋の不調」として表面化するのです。
養生のポイント
秋に向けて、夏の「湿熱」をためない工夫が大切です。
- 温かい飲み物や消化に優しい食事で、脾胃を守る
- 苦味のある食材(ゴーヤ、緑茶など)で余分な熱を冷ます
- 軽い運動などで巡りを良くして湿をさばく
- 梨、白きくらげ、れんこんなどで肺を潤す
🍂 まとめ
夏のビールは楽しいですが、東洋医学的には「湿」と「熱」をためやすい飲み物です。
それが秋の「乾燥」と重なり、不調につながることも少なくありません。
夏の疲れを早めに整え、秋を元気に過ごしましょう。
【秋分の日と東洋医学】
🍂秋分の日と陰陽のバランス
秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。
東洋医学では、昼は「陽」、夜は「陰」を表すため、この日は 陰陽がちょうど均衡する日 と解釈できます。
自然界の流れを陰陽で見てみると…
- 春分 → 陽が増え始める
- 夏至 → 陽が極まる
- 秋分 → 陰陽が均衡
- 冬至 → 陰が極まる
秋分を過ぎると、昼(陽)はだんだん短くなり、夜(陰)が長くなっていきます。つまり、これからは 陰のエネルギーが強まる季節 に入るのです。
🌿陰のエネルギーと体の変化
陰には「静・冷・内向・下降」などの性質があります。
そのため秋から冬にかけては…
- 気血が体の内側に収斂しやすくなる
- 体表や手足は冷えやすい
- 空気が乾燥し、肺に負担がかかりやすい
つまり、体は 内側にエネルギーを蓄えながら、外は冷えやすく乾燥しやすい 状態になっていくと考えられます。
🍵この時期の養生ポイント
- 体を温める
温かい食事や入浴で、外側をしっかり温めましょう。冷えは風邪や呼吸器の弱りにつながりやすいです。 - 潤いを補う(秋=五臓:肺)
秋は、乾燥の季節。「肺」は乾燥に弱いため、大根・れんこん・梨・はちみつなどを取り入れて潤いを守ることが大切です。 - しっかり休養する
陰のエネルギーは静を好みます。早めに休むことで体が自然の流れに調和しやすくなります。 体内にエネルギーを蓄えることが、冬に備える養生になります。
✨秋分は、陰陽のバランスが整う節目の日✨
これを境に陰が増えていくため、体はエネルギーを内にしまい込み、表面は冷えや乾燥にさらされやすくなります。
だからこそ、この季節は温めて守り、潤いを補い、しっかり休むことが大切です。自然のリズムに合わせた養生が、心と体を健やかに保つポイントになります♪
【症状・痛みの変化について】 読んでいただけると嬉しいです。
【症状・痛みの変化について】
痛みの強さ(縦軸):症状・痛みの強さを表しています。
(症状・痛みの強さ: 強 ⑩ →→→ 弱 ⓪)
施術をすることで、痛み・症状は少し軽減することが多いですが、日常生活・社会的環境・心の状態(不安・ストレス・心配)などで、症状は戻ってきてしまいます。
グラフのように治療回数を重ねることで、右下がりのように症状が改善していくイメージです。
(上記、グラフは1例です。改善には個人差があります)
まれに、治療日、または翌日に一時的に症状・痛みが強くなり、その後、症状・痛みがかなり良くなることもございます。
【症状の改善にお時間がかかることについて】
症状がでてから長い時間が経っていたり、いくつかの不調が重なっているような複雑な場合、また体質そのものの改善が必要な場合には、どうしても改善には時間がかかります。
お身体の状態は、これまでの生活習慣や環境、体質、姿勢・心の状態などさまざまな要因の積み重ねで今の状態になっていることが多いです。
だからこそ、じっくりと根本から整えていくことが大切です。
一時的な対処ではなく、根本的な改善を目指すためにも、継続的・定期的なケアをおすすめしています。
少しずつ身体の土台を整えていくことでしっかりと良い方向へ向かっていきますので、
一緒に頑張っていきましょう。
季節・天候と東洋医学
久しぶりのブログの更新となりました💧
いつも読んで頂きありがとうございます。
今日は、【季節・天候と東洋医学】と題して少し🤏書いてみました。
季節・天気・温度などは、自然が織りなす外的要因の代表☝️
極端な変化だと… 身体に影響を及ぼします…。
例えば…
曇ってたり、梅雨時期、雨が降る前、気圧の差などで、症状が悪くなったり、逆に、晴れた日、カラッとした日は、症状が楽になったり、痛みが軽減したりした経験ありませんか?
東洋医学では、身体の水分(津液)の停滞が原因と考えます…。
(全ての原因がこれだけでは、ありませんが…)
セルフケアとしては…
排便・排尿・汗をかく(運動・入浴)などで、体内に滞っている水分を発散し巡りをよくするといいかもしれません☝️
鍼灸治療は、これら、気・血・津液のバランスを整えて、お身体を良い状態に戻していきます♪
喉に感じる違和感・・・
喉に何か詰まった感じがして、ストレス球と…言われた経験ないですか?
この… ストレス球💦
東洋医学の世界では、梅の種が喉にあるような感じがして、飲み込むことも、出すこともできないことを例え,
「ばいかくき(梅核気)」と呼ばれています☝️
では、東洋医学では、この『 梅核気 』どのよう考えているのでしょう…🧐
・気滞(きたい): ストレスや感情の抑圧などで「気」が滞り、喉に異物感が生じます。
・湿(しつ): 体内に溜まった「余分な水分(湿気)」が気の流れを妨げることで症状が悪化します。
※鍼灸で、気の流れを整え、湿を排出しやすくします
生活改善としては、リラックスできる時間を確保し、適度な運動で気を滞らせない。また、湿を生じやすい冷たい飲食物・甘いものなどを控える・・・など。
東洋医学では、「気」と「湿」の調和を重視し、心身全体を整えることで症状を改善していきます