⭐︎月1回の鍼灸の勉強会でした⭐︎
悩ましい…更年期障害について。
今日は…更年期障害についてです✨
更年期(45歳〜55歳ぐらい)に現れる
『多種多様の症候群で器質的変化に相応しない自律神経失調症を中心とした不定愁訴を主訴とする症候群』と… 日本産科婦人科学会で定義されています。
更年期障害の不定愁訴とは… どんな症状があるのでしょ…🤔
※不定愁訴とは:身体の状態について、何となく体調が悪いという感覚や様々な自覚症状を訴え、検査をしても原因となる病気が見つからない場合を指します。
①血管運動神経失調を主体とした自律神経症状
②精神症状
などが、多いと言われています☝️
では… ちょっと見てみましょ🕵️♂️
①… ほてり・のぼせ・動悸・汗をたくさんかく・冷え症など
②... 抑うつ気分(気分の低下)・イライラ・不安感・不眠など
があります😑(代表的な症状を挙げてみました)
このような症状は…なぜでてくることになるんでしょうか…?
原因は、まだ…不明な点が多いそうなんです😞
その中でも、今いわれている原因として…
・卵巣機能の低下・社会的な環境因子・本人の性格に基づく心理的な要因…。
これらが複雑に絡み合ったものとして考えられているそうです📝
参考資料。
※レディース鍼灸 矢野忠 編著 医歯薬出版
それでは…中医学では…どのように身体を診ているのでしょう🙄
中医学では更年期障害を表現している言葉は、ありません💡
え・・・ そーなの・・・?
しかーし、中医学の考え方として…
すべての病は「気」「血」「津液」のバランスが崩れることにより生じるとされています☝️
中医学における更年期障害の治療は、全身の「気」「血」を調整し、関係する臓腑のバランスを整えて行く必要があると考えます‼
血:女性の生理機能を支えるのが
血と言われています。
女性の体は血を消耗しやすく、血不足になりやすい。
主に関係する臓腑としては…
肝:
肝は気血の流れをスムーズにする働き・血の量を調節する働きがあります。
また、自律神経と関わりが強いと考えられてます。
腎:
腎は成長・発育・老化・生殖に深く関わりがあります。
女性の体の節目は7の倍数で現れると考えられており、腎の充実と深く関わっています。
その為、腎が衰えることで、症状が起こりやすくなると考えられています。
鍼灸は更年期障害の不定愁訴に対して、一定の効果があると言われています😊
鍼灸治療は、このように、お身体のバランスを整えながら、お身体の状態にあわせ、ゆっくりと改善へ導いていきます♪
鍼灸師のひとりごと… 『 思い 』
鍼灸について…
自分の思っていることを今日は書いてみたいと思います☝️
鍼灸を受けてみて…
なんか合わなかった・痛かった・効果がなかったなど… 鍼灸が合わなかったというお話を聞くことがあります🙄
それは…
鍼灸治療が身体に合わないってことではないと、私は思っています。
みなさん… 知っていますか?
鍼灸治療には、さまざまなやり方(鍼の太さ、長さ、使う器具など)、施術方法(打ち方、刺激方法)、理論があるということを☝️
全てではありませんが…少し🤏紹介してみたいと思います💡
・現代西洋医学的な鍼灸治療
・東洋医学的な鍼灸治療
・現代西洋医学派と東洋医学的鍼灸治療派の理論統一または、統合した鍼灸治療
など…
大まかに分けても、こんな感じだそうです。
細かく分ければ…もっとたくさん分類されます…。
(私も鍼灸学校をでてから、治療法、理論が沢山あることを知り、どれを中心に学んでいこうか…すごく悩みました。)
流派もいろいろあります📚
10人の先生がいれば、10人が同じ考えで、同じ治療をすることはないと思います…。
『 鍼灸治療 』が、合わないのではなく…。
その時の施術方法・刺激の量・理論などが、自分の身体に合っていなかった…と考えることはできないでしょうか?
この時点で、多くの方がすべての鍼灸はダメ、自分は鍼灸は向いてない・・・。
と思ってしまうのでは・・・と。
そう思うのではなく💦
自分にあった鍼灸院をみつけてみるのはどうでしょうか?😊
また、合わなかったことを伝え、鍼灸師と相談しながら、からだに合ったように鍼灸治療を受けるのも、いい方法ではないかなと思います😊
今はたくさん鍼灸治療を受けれる場所があります☝️
鍼灸は…きっと、あなたの力になれるものだと私は思っています♪
もっと身近に感じ、健康管理に使っていただければ嬉しいです!
お悩みの多い肩こりについて・・・。
今日は、【 肩こり 】に注目してみようと思います♪
当院では、肩こりをこのように診ています🧐
いろんな患者さんを診させていただく中で、下記のようなパターンになるのかな…と思います☝️
・緊張しやすく神経質・イライラしやすい・ため息がよくでる・パーンと張ったような肩こり。
→ 気滞タイプ。
・頭痛・目の充血・イライラしやすい・ほてる・顔が赤い・パーンと張ったような…筋肉が筋張ってるような肩こり。
→ 肝陽上亢タイプ。
・目の乾燥・かすみ目・足がつる・疲れると肩こりがひどくなる・筋肉が筋張るような肩こり。
→ 血虚タイプ。
・動いた後ひどくなる・なんとなく体が重だるい・むくみやすい・肩が重だるい肩こり。
→ 気虚タイプ。
同じ肩こりでも、いろんなタイプがあります…。
タイプ別に(身体の状況に合わせ)ツボを使い分けて施術していきます😊 ← ここが鍼灸治療のいいところ!
治りにくい・改善しにくい場合は…
タイプが複雑に絡み合ってしまってるように思います☝️
継続して施術していくことで、症状の軽減・再発しにくいお身体になっていきます。
中医学の特徴の1つ『弁証論治』とは…
おはようございます☀
昨夜は少しひんやりしました🍂
暑さ寒さも彼岸まで…とはホントですね☝️
昔の人々の知恵や言葉は、本当にすごいな…と。
思わされます🧐
ということで…
今日は、中医学の特徴の1つでもある。
【弁証論治】べんしょうろんち
について、知っていただけたら嬉しいです♪
それでは…弁証論治という言葉を少し分解していきます🙄
【弁】とは:より分ける・見分けるという意味があります👨🏫
(分析・判断と考えるとわかりやすいかもです)
【証】とは:中医学独特な考え方で、病気の症状だけでなく…今、その人のからだで何が起こっているのかを示したものをいい、症状が表れた根本原因のことをいいます。
(西洋医学でいうと、病名・診断名)
【論治】とは:『証』に沿って治療を行うことをいいます。
少し簡単に例をあげてみます…。
中医学で、風邪(カゼ)は…。
寒❄の風邪と熱🤒の風邪があると考えられています。
同じ風邪でも、内容が違えば(熱 or 寒)、使うツボも変わります。
寒の風邪には、温めるような治療を施し、熱の風邪には、熱を取り去るような治療を施します。
このように、原因は何か…? 今のからだの中の状態がどうなっているのか…? を※四診という東洋医学独自の診察方法を用い、分析し、『証』をたてて、治療方針を決めていきます‼
1人1人に合わせ、症状に対し、身体を分析し、『証』をたてて治療していくため、オーダーメイド医療ともいわれています☺
※四診
・望診:視覚を通して診断(顔面診・舌診など)
・聞診:聴覚・嗅覚を通じて診断(声・においなど)
・問診:患者さんへの問いかけと応答により診断
・切診:触覚を通して診断(腹診・脈診・ツボの反応など)